広報コラム

未来の広報部はどうなる?生成AIで変わる広報の1日

「生成AIが話題だけど、実際どこまで使えるのか分からない」そんな声を広報現場でもよく聞きます。今回のコラムでは、生成AIの現在地とこれからの進化、そして“未来の広報業務”の姿を具体的に描き出しています。PRオートメーションが見据える広報の未来とは?生成AIとどう付き合っていくべきか、一緒に考えていただけたら幸いです。
※本記事は2025年4月上旬に開催したウェビナーの内容を再編集したものです。内容は開催当時の情報になります。また、弊社独自の見解が含まれるため、他社と見解が分かれる可能性があります。

登壇者

野中 透(のなか とおる)
プラップノード株式会社 Customer Development部 ディレクター
オリンパス株式会社、デジタルエージェンシーを経て、2018年プラップジャパン入社。デジタル広告やSNS運用、ソーシャルリスニング、アクセス解析など広報領域におけるデジタル施策全般のディレクションを担当。 これまでに食品メーカー、製薬企業など幅広い業界のデジタル施策を手掛ける。 2022年よりPRオートメーションの顧客開発部門責任者として、デジタル領域を中心とした施策立案、実行に携わる。

桃井 克典(もものい かつのり)
プラップノード株式会社 コンテンツマネージャー

2013年プラップジャパン入社。PRコンサルタントとして、BtoC・BtoB問わず様々な企業・自治体の広報業務に従事。リリース配信、メディアアプローチにとどまらず、イベント、SNS、動画、Webサイトなど様々な手法を通じた戦略立案・実行を担当。2020年よりPRオートメーションのマーケティング担当として、Webサイト、ウェビナー等で広報活動効率化のヒントを発信している。

生成AIの現在地

2025年初頭、生成AIはすでに“チャット応答”から“行動するAIエージェント”のフェーズに進化しています。ChatGPTのオペレーター機能やDeep Research機能など、自律的に情報を収集・分析・提案するAIが実装され、実務での活用が現実になりつつあります。SNS分析や画像生成も精度が向上し、インフルエンサーリサーチや企画書作成の補助に使えるレベルになっています。

選択肢から”選ぶだけ”という未来像

生成AIが進化することで叶えられる広報部の未来、それは“RPG型広報”です。社内情報を常時把握したAIが自動でリリース案を2パターン作成して提示したり、記者の過去取材傾向を踏まえた返信文を提案したりするイメージです。広報担当者としては”選ぶだけ・見るだけ”の未来です。ここに至るためには、社内外の情報のほぼ全てを生成AIがインプットしているという土台づくりが重要となります。

今すぐ始められる生成AI活用

前段は少し未来の話ですが、既に始められることも多くあります。例えば、Zapierというツールと生成AI、RSS情報を連携をすれば、ヤフトピの注目記事を自動要約・Slack配信する仕組みが構築できます。また、ChatGPTの画像生成を使って、企画書用のイメージを複数作成してもらい、そこから選ぶということも可能です。また相手に合わせて自動でメール文章を作ったり、メディアリストを生成して提示してもらうという活用も可能です。

普段の業務への実装するには

実際の広報活動で活用するには「何をAIに任せるか」「どのタイミングで使うか」のルールづくりが重要だと考えます。何にでも使えるからこそ、何に使うかの言語化が欠かせません。広報業務を以下の4つに分けて、それぞれ何に使えるか?という視点を持って考えると導入がスムーズになるかもしれません。

  • 情報収集での活用(例:Zapier×RSSで自動化、要約AIで情報整理)
  • 企画立案での活用(例:ChatGPTで骨子を生成、画像生成でイメージ可視化)
  • 実務支援での活用(例:メール文・リリース案の自動生成、QA作成)
  • 評価分析での活用(例:記事の点数可、特定カテゴリのクリッピング)

まとめ

生成AIはもはや“未来の技術”ではなく、今日から使える“広報のパートナー”です。手間を減らし、判断と関係構築に時間を割けるようになります。「選ぶだけで仕事が進む」広報の1日を意識して、まずは業務のどこにAIを取り入れるかを設計してみましょう。広報の質は“人の時間の使い方”で変わります。生成AIと手を組み、“伝わる広報”をもっと楽しみましょう!

広報DXの新時代へ

生成AIによる業務自動化は、単なる効率化だけでなく、広報担当者の働き方そのものを良い方向に変える可能性があります。定型的な作業から解放されることで、より戦略的な企画立案に時間を割くことができるという可能性です。

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