広報コラム

【インタビュー】「Buzz News Analyzer」開発秘話|「デジタルメディアはこれだけ追えばOK、を実現したかった」

【インタビュー】「Buzz News Analyzer」開発秘話|「デジタルメディアはこれだけ追えばOK、を実現したかった」

「Buzz News Analyzer(バズ ニュース アナライザー)」は、PRオートメーションに標準搭載された機能です。これは「どのような話題が」「いつ・どのメディアで」「SNS上でどれだけ拡散されたか」を定量的に評価できるというもので、PRの企画立案に活用していただけます。
シンプルな設計で誰でも使いやすい「Buzz News Analyzer」について、開発者であるCEO渡辺に話を聞きました。(聞き手:PRオートメーションコンテンツ編集部 以下編集部)

【PRオートメーション】 PR成果の見える化と業務効率化

渡辺 幸光(わたなべ ゆきみつ)
プラップノード株式会社 CEO

1971年生まれ、米国イリノイ大学シカゴ校卒業。デジタル系の制作会社、外資系PR代理店、広告代理店などを経て、2014年プラップジャパン入社。デジタル戦略の策定・実行に注力。2020年3月からプラップノードCEOとして、国内初の総合PR-SaaSツール「PRオートメーション」の運営・企画開発・管理を行っている。

編集部:
非常にご好評いただいている「Buzz News Analyzer」ですが、こういった機能を作ろうとした経緯はなんだったんでしょうか?

渡辺:
「デジタルメディアの影響力を正確に測定したい」という思いから始まりました。
PRにとってメディアや記事の影響力を測ることは基本ですが、デジタルメディアに関しては計測が難しい。今、日本のデジタルメディアって3000~5000くらいの数があって、栄枯盛衰を繰り返している状況なんです。数が多いだけじゃなく、新しく立ち上がったりクローズしたりの波が激しい。どこにアプローチをするべきか、というのが担当者の勘所に託されているような状況で、これはよくない、という危機感をずっと抱いていました。

編集部:
「Buzz News Analyzer」をどう活用すればその課題を解決できるのでしょうか?

渡辺:
まず「Buzz News Analyzer」のデータベースにはデジタルメディアのトップ500媒体のみ登録しています。これだけでも、PRとして追うべきメディアがぐっと絞れます。

編集部:
確かに、数千あるデジタルメディアをすべてターゲットにしていたら時間がいくらあっても足りなさそうです。

渡辺:
「Buzz News Analyzer」の主な機能は、記事がSNS上で拡散された数の可視化と、拡散という切り口から見たデジタルメディアの影響力の可視化です。
「Buzz News Analyzer」のトップページで任意のキーワードを入力してもらえば、そのキーワードを含んだ記事と、拡散数が一覧で確認できます。
たとえば、自社名や商品名を検索してもらえれば、露出記事がどれだけSNS上で拡散されたか、どの媒体の記事が最も反応を得たかということがデータで把握できるんです。

▲「Buzz News Analyzer」の操作画面イメージ

編集部:
直感的に使えるシンプルなデザインですね!誰でも簡単に使いこなせそうです。
「拡散という切り口から見たデジタルメディアの影響力」というのはどこから確認できるんでしょうか?

渡辺:
検索結果ページに4象限でメディアの影響力を可視化できるようにしています。横軸が記事数順位、縦軸がバズ数です。
この図の読み解き方も簡単で、右上は記事化されやすくバズもしやすいコアターゲット媒体。左上は、記事は少ないがハズりやすいアプローチ対象媒体という風に見ていただけます。この図をもとに、どの媒体がXやFacebookのユーザーに受けやすいか可視化できます。

編集部:
記事の正確なPVは広報の立場から確認することはできないですが、「Buzz News Analyzer」を使えば記事の拡散数や、拡散力のある媒体は測ることができるんですね。

渡辺:
その通りです。拡散数自体が効果指標の一つになります。
さらに、時系列で拡散の季節性や周期性を見ることもできます。特定のキーワードや話題がいつ頃から盛り上がり始めたのか、どのタイミングでピークを迎えたのかを把握できるんです。

たとえば「チョコレート」というキーワードを含んだ記事が拡散されるのは冬の時期が多いです。では、具体的にはいつになるのか? バレンタインのある2月に最も拡散されますが、記事配信のピークは1月です。では、そこから逆算して広報はいつ頃、どのメディアにプレスリリースを送らなければならないのか? こういったことが可視化すれば、日々の活動にタスクとして反映することができます。

▲「チョコレート」の拡散グラフ。記事数が棒線、拡散数が折れ線で表示される。

編集部:
バズを獲得するために、広報としていつ、どんな活動をすればいいのか、全員の共有言語としてこういったデータが使えそうな感覚があります。

渡辺:
そうですね。さらにPRの現場では、今お話しした「影響力のある媒体の特定」と「記事配信のタイミング最適化」の他に、PR企画の立案に活用いただいているケースが非常に多いです。たとえば競合他社がこんなネタでバズっていたという事実があれば、そこから示唆を得ることができますし、トレンドを読むこともできます。

「守りの広報」にも活用できる

編集部:
メディアアプローチやプロモート活動が一気に効率化しそうです。他にはどんな使い方ができるでしょうか?

渡辺:
炎上対策として使っていただいているお客さんもいますね。過去に批判を集めた表現や話題を分析することで、自社のコミュニケーションにおけるリスクを事前に把握し、対策を立てることができるんです。他の部署が行おうとしてる施策に広報としてストップをかけて、危機を回避したというお話も聞かせてもらったことがあります。

編集部:
「SNSでバズる」というとBtoC広報の戦略に特化した機能のように見えますが、攻めの広報としてだけはなく、守りの広報にも使えるんですね。

渡辺:
有難いことにBtoB企業の広報さんにも高く評価していただいています。自社にとって有効な業界紙を探すためにも使えるし、競合はどこに掲載されたのか知ることで自社の掲載余地のあるメディアを知ることにもつながります。

編集部:
「Buzz News Analyzer」があるだけで、多角的な広報戦略が実践できそうです。

渡辺:
PRの本質は「適切なメッセージを、適切なタイミングで、適切な相手に届ける」ことです。
「Buzz News Analyzer」は、この「適切さ」をデータで裏付け、より効果的なPR活動を実現するためのツールです。より精度の高いPR活動に貢献できるよう、今後も機能開発に力を入れていきたいと思っています。

広報専用ツール「PRオートメ―ション」でPR企画をもっと楽に、戦略的に

このコラムでは「Buzz News Analyzer」機能についてご紹介しました。「Buzz News Analyzer」は以下のようなお悩みをお持ちの広報部門に評価いただいています。

  • PRの企画が思いつかない
  • どのメディアにアプローチするべきか、社内に示せる指針がない
  • リリースのネタ作りに困っている
  • PRの知見が属人化している

従来、デジタルメディアの影響力は主観的な評価に頼らざるを得ませんでしたが、「Buzz News Analyzer」を活用することで、客観的なデータに基づいた戦略立案が可能になりました。
「この媒体に掲載されれば反響が得られる」といった具体的な根拠を示せるようになったことで、社内提案の説得力や、企業内において広報部の存在感を強化することにもつながります。また、PRパーソンの勘と経験に、データという裏付けが加わったことで、より精度の高いPR活動が実現できるようになります。

PRオートメーションは広報パーソンの業務負荷を取り除き、課題を解決するために作られた広報・PRツールです。「Buzz News Analyzer」以外にもさまざまな機能を搭載しており、PR活動を効率化・自動化することで広報担当者の業務負担を大幅に軽減できます。

「PRオートメーション」に関するご質問は下記にて募集しています。お気軽にご相談ください。

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