
今年も猛暑が続き暑さ対策は、もはや生活必需品。だからこそ、ひんやりアイテムへの需要はますます高まっています。そして、「ひんやりスイーツ」「ひんやりスポット」など、涼を感じさせるこの言葉は、夏のPRにおいて毎年高い注目を集めます。
最近では、飲食系に限らず「ひんやりぬいぐるみ」「ひんやりクッション」など雑貨やライフスタイル商品にも広がりを見せており、業種を問わず使える万能な季節キーワードに進化しています。
「うちの商品やサービスは夏っぽさを出すの難しい」と思っている方、実は“ひんやり”で広報切り口を作れる可能性があるかもしれません。
データで見る「ひんやり」の盛り上がり
「PRオートメーション」のメディア分析によると、「ひんやり」を含む記事は6月~8月に集中し、9月には現象傾向が見られました。また、バズ数は7月がピークとなっています。
特にバズが集中したのは以下のタイミング:
- 6/21:「ジェラートピケ」の“海に浮かぶシロクマ”ひんやりスイーツ(バズ数4,498)
- 7/19:「C.C.レモン」×フラッペ商品(バズ数1,750)
「ひんやり」は2024年、2025年ともに7月の記事数が多いことから、7月の発信が効果的だと考えられます。また、2024年8月は前月に比べてバズ数が減っていることから、8月以降は生活者の話題疲れが起きる傾向にあると分析できます。

話題になった記事をピックアップ
1.ジェラートピケカフェ “海に浮かぶシロクマ”の夏限定クレープ&ひんやりソーダフロート
概要:「ジェラートピケ」が展開するカフェに、毎年夏限定でシロクマシリーズが登場。今年は“海に浮かぶシロクマ”をテーマにしたスイーツ。まるで絵本のようなビジュアルで反響を呼んだ。
バズ要因:「ビジュアル重視+毎年夏限定」の好事例。撮って・シェアしたくなる仕掛けづくり。
概要:「C.C.レモン」が30周年を迎えたのを記念し、コラボで誕生。レモン味の氷に加え、大粒ラムネのトッピングで食感にもこだわり。
バズ要因:ブランド周年をフックにコラボ商品を発表。“懐かしさ×新しさ”はどの年代からも注目を浴びる為、話題になりやすい。また「ひんやり」で夏の季節トレンドを掛け合わせることでさらに話題に。
概要:夏を快適に過ごすための「ひんやり雑貨」を集めたフェアを開催。青ガラスの食器、天然石のアクセサリーなど、五感で涼しさを演出する売り場を設置。
バズ要因:スイーツやグルメ以外の“ひんやり”を成功させた好例。涼しげなことを表すために、「ひんやり」というワードを使うことで、一気に涼しさが表現でき生活者の目を惹く記事になる。
広報に活かすヒント
| 施策の切り口 | 内容 |
|---|---|
| 既存商品×ひんやりアレンジ | 「冷やしてもおいしい」「冷凍して新食感」など、既存商品の楽しみ方を“涼感”視点で発信 |
| 温×冷のギャップ訴求 | 「温泉×ひんやり」「おでん×冷製」など、意外性が話題になるギャップ系企画 |
| 数字で魅せる冷たさ | 「〇度の冷たさ!」「マイナス〇度を体験!」など、冷感の具体的データで注目を集める |
どのメディアにどうアプローチすると良いか?
「PRオートメーション」のメディア分析によると、以下の媒体が注目です。
FASHION PRESS
- 特徴::新作スイーツ、ホテル、イベント情報に強く、SNSシェアも非常に高い
- 関連性: 季節限定のものと、写真映え要素がマッチ
ナタリー
- 特徴:季節の体験やカルチャー系ネタに強い
- 関連性::「ひんやり×食」「ひんやり×アート」など感覚的要素と好相性
ザテレビジョン
- 特徴:テレビ番組や芸能人、季節特番に関する話題に強い
- 関連性:「ひんやりロケ地」「芸能人の夏対策」「涼を感じるスポット紹介」など、“エンタメ×清涼感”の演出や“撮れ高重視”の企画と好相性
まとめ
「ひんやり」は夏の王道季節ワードながら、今や飲食だけでなく雑貨やキャラクターグッズにも広がる万能なPRキーワードです。盛り上がりは6〜7月がピーク。数字や意外性、ビジュアルで「冷たさ」を訴求し、まとめ記事やSNSでの波及を狙いましょう。既存商品を“ひんやり”文脈で再編集することで、新たなバズの種が見つかるはずです。
▼PRトレンドナビとは?
本コラムは、自社ツール「PRオートメーション」内の「企画する(Buzz NEWS Analyzer)」機能を活用し、話題のキーワードを分析した結果をもとに構成しています。
いま注目されている社会的テーマやキーワードを広報視点で読み解くシリーズであり、生活者の価値観の変化や季節性・時事性のある話題をもとに、企業広報にどう活かせるかを事例やデータとともにご紹介します。日々の企画立案や社内提案のヒントとして、ぜひご活用ください。
▼分析レポートご希望の方へ
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