広報コラム

PRトレンドナビ vol.6『防災の日』

9月1日は「防災の日」。1923年の関東大震災を教訓に制定されました。
近年では気候変動や地震の頻発により、防災は“特別な日だけの話”ではなく、日常生活に密着したテーマとして再び注目されています。

「自分もちゃんと備えているかな?」と、読者に問いかける切り口が共感を呼び、企業・メディアともに発信機会が拡大しています。

なぜ「防災の日」が注目されるようになったのか?

年代出来事
1923年関東大震災を契機に、防災の日が制定される
2011年東日本大震災を経て、全国的に備えへの意識が高まる
2020年代防災×キャンプ、防災×SDGsなど多様な切り口で拡散
「防災=特別」から「防災=日常的準備」へ。広報でも応用範囲が広がっています。

データで見る「防災の日」の盛り上がり

「PRオートメーション」のメディア分析によると、防災関連の記事は8月下旬から9月頭にかけてピークを迎えました。

  • 8月下旬:調査記事や新製品発表が公開され関心が上昇
  • 9月1日直前:防災の日キャンペーンや専門家発信が集中しSNS拡散
  • 11月5日(津波防災の日):関連イベントを通じ再び話題化

来年に向けても、8月中旬から仕込む広報施策が効果的です。

話題になった施策をピックアップ

概要:人気の海の生き物がスイーツに変身!水族館×ホテルの地域連携コラボで親子客を取り込み、フォトスポットも充実。
バズ要因:地域施設コラボ×推し活要素×フォトジェニックが強力。

概要:人気のキャンプ用品を防災グッズとしても活用できる視点を紹介。趣味と備えを両立させる新しい発想を提案。
バズ要因:アウトドア人気×防災需要×暮らしに役立つハックの切り口が若年層を中心に支持を集めた。

概要:甘いだけじゃない“ギャップ型”メニュー。男性層・カップル層を巻き込み拡散。
バズ要因:「肉×ビール風スープ」など意外性がSNS映えし、普段は来ない層を開拓。

広報に活かすヒント

施策の切り口内容
専門家と組む社内技術者や外部有識者にコメントを依頼し、記事化やSNSで発信
「楽しい備え」を提案キャンプ・趣味・ライフスタイルと結びつけてポジティブに発信
調査データを活用社内外のアンケート調査を行い、防災意識の数字を根拠に広報展開

どのメディアにどうアプローチすると良いか?

露出記事とバズ率のマトリクスから、以下の媒体が注目です。

毎日新聞(Web)

  • 特徴:全国紙の信頼性があり、防災特集や地域課題との親和性が高い
  • 関連性:防災×社会課題を大きく扱う記事で掲載実績が多い

@DIME

  • 特徴:ビジネスパーソン向けのライフスタイル発信に強い
  • 関連性:「最新防災グッズレビュー」「大人のためのスマート備え術」との相性が良い

NHKオンライン

  • 特徴:公共性が高く、防災啓発キャンペーンや専門家解説との親和性◎
  • 関連性:正確な情報を全国規模で生活者に届けられる

また、同じプレスリリースでも送る切り口を変えると掲載アップに繋がる可能性があります。

メディアカテゴリ具体的な切り口例狙い目媒体
総合ニュース(全国紙)社会全体での防災意識向上、地域防災の最新事例毎日新聞(Web)
ライフスタイルメディア最新ガジェットを使った防災、大人のスマート備え術@DIME
公共メディア専門家による解説、災害シナリオ別の備えNHKオンライン

まとめ

「防災の日」は社会的関心が高く、広報にとっても絶好の発信タイミングです。調査データ、専門家の声、ライフスタイルとの掛け合わせなど多様な切り口が可能。メディア特性を踏まえ、夏からの先行発信で「義務的な備え」を「共感と行動」に変えていくことが重要です。

▼PRトレンドナビとは?
本コラムは、自社ツール「PRオートメーション」内の「企画する(Buzz NEWS Analyzer)」機能を活用し、話題のキーワードを分析した結果をもとに構成しています。
いま注目されている社会的テーマやキーワードを広報視点で読み解くシリーズであり、生活者の価値観の変化や季節性・時事性のある話題をもとに、企業広報にどう活かせるかを事例やデータとともにご紹介します。日々の企画立案や社内提案のヒントとして、ぜひご活用ください。

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