
10月10日は「世界メンタルヘルスデー」。
近年では企業がこの日に合わせて「心の健康」をテーマに発信するケースが増えています。
リモートワークや副業の普及、職場の多様化など、働き方が変化する中で「メンタルケア」は企業価値を高める重要なキーワードに。
「でも、うちの会社が発信してもいいのかな?」と感じた広報担当者も多いのでは?
実は“心を扱う”テーマだからこそ、ブランドパーパスや社員のリアルを伝える絶好の機会なんです。
なぜ「メンタルヘルスデー」が注目されるようになったのか?
| 年代 | 出来事 | 背景 |
|---|---|---|
| 1992年 | 世界精神保健連盟(WFMH)が制定 | 「心の健康」を国際的課題として可視化 |
| 2020年 | コロナ禍で職場メンタル不調が急増 | 在宅勤務・孤立・ストレスが社会問題化 |
| 2023年以降 | 大手企業による「心の健康週間」発信が定着 | ESG経営・ウェルビーイング経営の流れに合流 |
データで見る「メンタルヘルスデー」の盛り上がり
「PRオートメーション」のメディア分析によると、10月上旬を中心に「メンタルヘルスデー」関連記事が急増。また、上手くいけば11月もバズを獲得できる可能性もあることがわかります。
現状、「メンタルヘルスデー」を切り口とした記事はまだ多くなく、今後の盛り上がりが期待できます。

話題になった施策をピックアップTOP5
①【Newsweek Japan】ソニー・ミュージックエンタテインメントが「世界メンタルヘルスデー」特別企画を実施
概要:ソニー・ミュージックが社員やアーティストと共に「心の不調に向き合う」キャンペーンを展開。トークイベントや社内啓発を実施。
バズ要因:大手企業の本気の取り組み+“音楽×メンタル”という感情共鳴性の高いテーマ。Facebookでのシェアが8,000件超と突出。
②【WWD JAPAN】セレーナ・ゴメスの「レア ビューティ」、メンタルヘルスデーの売上を全額寄付
概要:人気ブランド「レア ビューティ」がセフォラとの提携で、売上をメンタル支援団体へ寄付。
バズ要因:グローバルセレブの社会貢献+美容×メンタルヘルスという共感性の高い掛け合わせ。
③【Yahoo!ニュース】世界メンタルヘルスデー、応援サポーターにリラックマ
概要:東京タワーで実施されたイベントに人気キャラクター「リラックマ」が登場し話題化。
バズ要因:“癒し”の象徴キャラ×社会啓発の意外な組み合わせがSNSで好感度高。
④【Yahoo!ニュース】シンボルタワーを「シルバー」にライトアップ 世界メンタルヘルスデーに合わせ実施
概要:高松市のシンボルタワーをシルバーに照らし「心の健康」を可視化する取組を紹介。
バズ要因:地域発の取り組みד色”を使ったビジュアル訴求で拡散。自治体広報の好例。
⑤【exciteニュース】Apple、Apple Watchで「メンタルヘルスデーチャレンジ」開催
概要:Appleが10月10日に合わせてウォーキングなどの健康チャレンジを展開。
バズ要因:「行動で参加できる」参加型施策。ブランドの一貫性と健康志向の一致で注目。
広報に活かすヒント
| 施策の切り口 | 内容 |
|---|---|
| ① パーパス発信型 | 自社理念やカルチャーを通じて“心の健康”を語る |
| ② 体験共感型 | 社員や生活者が参加できる“行動型キャンペーン”を設計 |
| ③ 可視化貢献型 | 小さな支援や社内制度を数字やエピソードで見せる |
まとめ
ポイントは、“正しさ”より“やさしさ”で伝えること。
メンタルヘルスは、企業が「人を大切にしている」ことを最も自然に伝えられるテーマです。広報が率先して“やさしさの見える化”を設計すれば、それ自体が新しいPR資産になります。
▼PRトレンドナビとは?
本コラムは、自社ツール「PRオートメーション」内の「企画する(Buzz NEWS Analyzer)」機能を活用し、話題のキーワードを分析した結果をもとに構成しています。
いま注目されている社会的テーマやキーワードを広報視点で読み解くシリーズであり、生活者の価値観の変化や季節性・時事性のある話題をもとに、企業広報にどう活かせるかを事例やデータとともにご紹介します。日々の企画立案や社内提案のヒントとして、ぜひご活用ください。
▼分析レポートご希望の方へ
『PRトレンドナビ』のように、御社の商品・テーマに応じたバズ傾向の分析レポートもご提供可能です。分析レポート作成をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

