広報コラム

多忙でも“情報通”を目指せる!社会的・業界的・広報的・一般的、4つの視点で磨くインプット術

広報担当者として「社会動向を把握して発信に活かしたい」と思いながら、日々の業務に追われ、情報収集が後回しになりがちです。今回は、私たちが実践している“4つの視点”での情報インプット術を整理し、忙しい中でも効率的に“情報通”を目指すヒントを紹介します。

※本記事は2025年6月に開催したウェビナーの内容を再編集したものです。内容は開催当時の情報になります。また、弊社独自の見解が含まれるため、他社と見解が分かれる可能性があります。

登壇者

桃井 克典(もものい かつのり)
プラップノード株式会社 コンテンツマネージャー

2013年プラップジャパン入社。PRコンサルタントとして、BtoC・BtoB問わず様々な企業・自治体の広報業務に従事。リリース配信、メディアアプローチにとどまらず、イベント、SNS、動画、Webサイトなど様々な手法を通じた戦略立案・実行を担当。2020年よりPRオートメーションのマーケティング担当として、Webサイト、ウェビナー等で広報活動効率化のヒントを発信している。

1. 情報収集は“高難度”だからこそ自分に合った仕組みを

日本国内だけでも、 ウェブメディアは3,000以上、新聞・雑誌は2,000以上、 SNS投稿数は日々爆発的に増え続けています。すべてを追いかけるのは、どんなに優秀な広報でも現実的ではありません。

だからこそ、私たちは 「自社の広報活動に役立つ情報だけをどう選び、 無理なく自動化するか」に力点を置いています。

2. 必須の4軸!広報に必要なインプット視点

ウェビナーでは、情報通広報を目指す上で押さえておきたい4つの軸(社会的・業界的・広報的・一般的)を整理しました。

3.【社会的トレンド把握】 先読みするための“新聞・政府資料”活用法

先読みの力を高めるために欠かせないのが「社会全体の予定を読む習慣」です。
例えば、新聞を複数紙読むことでメディアの行動パターンを知り、掲載されるテーマのタイミングを把握できます。さらに、政府の骨太の方針や所信表明演説などを押さえておくことで、報道の流れや記者が興味を持つ切り口を先回りできるようになります。
これにより「うちの製品はこうです」という押し売り型の発信から、「社会の動きに合わせた有益な情報提供」へシフトできます。

4.【業界的なトレンド把握】インプット習慣を仕組み化するためには

競合他社のプレスリリースや業界誌、専門メディアの動向を定期的に確認するだけでも、十分な情報収集となります。業務の合間でできるインプット習慣を仕組み化するのが省力化のポイントです。

  • 業界的なトレンド把握【RSS×Zapier/IFTTT】
    ヤフトピやニュースポータル(例:Ceek.jp News)のRSSを連携し、スプレッドシートに自動収集。
    さらに生成AIと組み合わせて自社に関連するニュースだけを要約・抽出し、Slackやメールで毎朝自動配信する仕組みも構築できます。
  • 競合情報の自動収集【はてなアンテナ】
    はてなアンテナを活用し、競合企業の発信ページURLを登録するだけで更新情報を自動で通知が届くシステム。 新しいリリースや動きを見逃さずキャッチできます。

5.【業界的なトレンド把握】アプローチメディアを開拓して“発信ネタ”を増やすためには

デジタルメディアは情報の鮮度が高く、多様な切り口を知ることで、自社の話題を広げるヒントが見えてきます。

  • Yahoo!ニュースやLINEニュースのメディアパートナー一覧
  • Livedoorニュース、ドコモニュースポータル
  • Ceek.jp Newsなどのポータルニュースまとめ

を定期的にウォッチすることで、各媒体がどんなテーマに注目しているかが見えてきます。
またRSSで自動収集し、AIで要約する仕組みを組み合わせれば、 多忙でも負担なくチェックが可能です。

▼テレビや雑誌などの最新メディア情報サイト

サイト名説明URL
キー局番組編成変遷表テレビのキー局(民放各局)の番組編成の歴史をまとめた個人サイト。約50年分の改編情報を年度ごと・時間帯ごとに一覧化しており、各局の番組枠の変遷が一目でわかるデータベース。https://sabajanee233.dokkoisho.com/hensei.html
Fujisan 雑誌休刊情報一覧雑誌の休刊・廃刊情報をまとめたページ。雑誌名や最終発行日、休刊号などのデータが一覧で掲載されており、最近休刊した媒体を把握することができる。https://www.fujisan.co.jp/partner/PartnerSuspensionInfo.asp
雑誌コード検索システム (JPO)日本出版インフラセンター(JPO)が提供する雑誌コード検索システム。雑誌の書名・誌名や出版社名から、その雑誌のコードや発行間隔などの情報を検索できるデータベース。https://magcode.jpo.or.jp/magcode-manage

6.【広報的なトレンド把握】広報メディア・勉強会を活用

広報のプロとして必要な視点は、リリースの書き方や効果的なメディアアプローチ方法を磨き続けることです。「PR EDGE」や「広報会議」など、広報専門メディアやコミュニティを活用することで、最新の“広報の型”を吸収できます。

7.【一般的なトレンド把握】

 Google TrendsやYahoo!リアルタイム検索、博報堂さんのヒット週間予報などを定期的に確認するだけで、世の中の注目がどこに向いているかを押さえられます。

▼トレンド予測ツールまとめ

サイト名(日本語表記)説明(簡潔に)URL
Google トレンドGoogleが提供する、検索キーワードの人気度やトレンドをリアルタイムで分析できる無料ツールです。https://trends.google.co.jp/trends/
Yahoo!リアルタイム検索X(旧Twitter)の投稿を検索し、トレンドや話題の投稿をリアルタイムに把握できるYahoo! Japanのサービスです。https://search.yahoo.co.jp/realtime
ヒット習慣予報博報堂が運営するWeb連載コラムで、SNSや購買データ、複数メディアの人気記事を分析し、これから流行しそうな「ヒット習慣」を予測する連載コラムです。https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/series/hit-shukan/
電通未来曼荼羅2025電通が提供する、2035年までに起こり得るトレンドを網羅した中期未来予測ツールです。https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0219-010848.html
クックパッド 食トレンド予測2025クックパッドが毎年発表する、翌年に流行の兆しがある料理・食材のトレンド予測レポートです。https://static.cookpad.com/campaign/foodtrend/forecast
みんなのランキングエンタメから生活まで幅広いテーマのランキングを掲載する、みんなで作る投票型のランキングサイトです。https://ranking.net/
博報堂生活総合研究所博報堂が1981年に設立した生活者研究のシンクタンクです。生活者の価値観や行動を調査し、毎年その年のヒット商品や翌年のトレンド予測を発表しています。https://seikatsusoken.jp/
ユーザーローカル インフルエンサー検索User Local社が提供するInstagram分析ツールで、指定したキーワードから関連するハッシュタグや有力なインスタグラマー(インフルエンサー)を検索できます。https://instagram.userlocal.jp/users/search
KSP-POS全国の食品スーパーマーケットのPOSデータを分析し、新商品売れ筋ランキングを毎週更新で公開するほか、話題のトピックスも毎月紹介しています。https://www.ksp-sp.com/open_data/ranking/
mybest(マイベスト)日用品からITサービスまであらゆるジャンルの商品・サービスを自社で比較検証し、ランキング形式でおすすめ情報を提供し続けているおすすめ情報サイトです。https://my-best.com/

まとめ

忙しくても“情報通広報”になれる道はあります。
社会・業界・広報のトレンドを効率的にキャッチし、自社に役立つ形で活用していく視点を常に持ち続けましょう!明日からの情報インプットを、無理なく賢く進めていきませんか?

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