PRトレンドナビ vol.9『リニューアル』

データで見る「リニューアル」の盛り上がり

「PRオートメーション」のメディア分析によると、2025年2月にバズ数が急上昇。大規模な企業のリニューアルや制度変更が話題となり、以降記事数は3月・4月は高水準を維持。
一方で、2025年7月以降はやや落ち着いていますが、年間を通じて波がある傾向です。これは、「季節感のあるリニューアル」（春）に注目が集まりやすいためと考えられます。

未来の展望としては、2026年春に向けての“改編”“刷新”の発表が増えるため、2026年3月・4月が狙い目です。

話題になった施策をピックアップ

1.コンバースが「オールスター」を約25年ぶりにリニューアル 担当者に開発背景を聞く

概要：「コンバース（CONVERSE）」が、ブランドのアイコンモデル「オールスター（ALL STAR）」を約25年ぶりにリニューアルしたことをきっかけに、開発担当者にインタビューした記事。
バズ要因：リニューアルをフックに専門家（開発者）の考えを聞くインタビュー記事はバズを獲得しやすく、話題を呼びやすい。

2.『週刊文春』最新号は表紙が白紙 48年続いた和田誠さんの表紙絵終了 誌面も大リニューアルへ

概要：『週刊文春』の長年の表紙デザインが終了し、誌面刷新が話題に。
バズ要因：雑誌の顔である表紙を“白紙”にするという大胆な決断が、人々の目を引いた。「白紙」は単なるデザインではなく、ブランド再生を象徴するメッセージ戦略。

3.タワレコ渋谷店、大幅リニューアル。レコード売場にビアバー、等身大フォトスポット誕生

概要：タワレコが「ビアバー」「フォトスポット」といった現代的な体験のできる場にアップデート。
バズ要因：「等身大フォトスポット」というワードがSNS拡散のトリガーに。実際に“行って撮れる”“シェアできる”体験はZ世代・観光客にも響く。ただのリニューアルではなく「体験文化の再構築」に。

広報に活かすヒント

施策の切り口	内容
スケール感を打ち出す企画	地域最大、業界初、最多など“インパクト”ある数字を用いたリニューアル発表。
節目・歴史性の活用	創業〇年、〇周年、初代デザインとの比較など“ストーリー”重視の構成。
Z世代トレンドとの親和性	推し活・映え・SNS拡散など若年層の行動文脈に即した切り口を活用。

どのメディアにどうアプローチすると良いか？

露出記事とバズ率のマトリクスから、以下の媒体が注目です。

まとめ

リニューアルは、広報にとって「変化を伝える絶好のチャンス」です。
スケール感・節目・トレンドの3軸を意識することで、“ただのお知らせ”が“話題”へと昇華します。
メディアごとに刺さる切り口を選び、SNSと連動させることで拡散力も倍増。
来季に向けた企画づくりの参考になれば幸いです！

▼PRトレンドナビとは？
本コラムは、自社ツール「PRオートメーション」内の「企画する（Buzz NEWS Analyzer）」機能を活用し、話題のキーワードを分析した結果をもとに構成しています。
いま注目されている社会的テーマやキーワードを広報視点で読み解くシリーズであり、生活者の価値観の変化や季節性・時事性のある話題をもとに、企業広報にどう活かせるかを事例やデータとともにご紹介します。日々の企画立案や社内提案のヒントとして、ぜひご活用ください。

▼分析レポートご希望の方へ
『PRトレンドナビ』のように、御社の商品・テーマに応じたバズ傾向の分析レポートもご提供可能です。分析レポート作成をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

お知らせ一覧へ戻る