広報コラム

広報業務で生成AIを使う際に知っておきたいプロンプトの”型”

広報業務で生成AIを使う際に知っておきたいプロンプトの”型”

当社では「広報業務×生成AI」をテーマにし、様々な研究や研究結果のご紹介を行っています。生成AIをうまく活用することで、プレスリリースの作成から校正、メディアリストの作成など、これまで手作業で行っていたタスクを自動化し、業務の効率化を図ることが期待できます。この記事では、生成AIを使う際に知っておきたいプロンプトの基本の”型”を紹介。広報業務で活用する際に使えるポイントもまとめました。

広報専用プロンプト一覧集はこちら

プロンプト(指示出し)次第でAIの回答に大きな差が出る

生成AIを活用するためには適切なプロンプト(指示出し)を用意する必要がありますが、プロンプトが曖昧だとAIは期待した結果を出力してくれないことも。ちょっと言い回しが変えたり、工夫したりすることで回答の精度がグッと上がることがあります。

広報業務プロンプトのオススメの型

当社では広報業務におけるさまざまなプロンプトを実践し、有効性を試しています。中でも「依頼」「目的」「参考情報」「ルール」の4つの要素を明記する方法は、実践で取り入れやすいという点でおすすめです。

依頼」では、AIに具体的にどのような作業をしてほしいのかを伝えます。「プレスリリースを作成してください」「メディアリストを更新してください」など、タスクを明確に指示しましょう。 一般的にプロンプトではAIに役割を与えた方がいいと言われていますが、ここで「あなたは優秀なPRプランナーです」などと指定するのも良いです。

次に「目的」を示します。「プレスリリースを新聞社に取り上げてもらうため」「世間に自社の魅力を感じていただきたい」など、タスクを行う目的を明記します。さらに自分が置かれている状況(リリース配信しても掲載されなくて困っている、等)を伝えることで、AIが状況を理解し適切に対応してくれます。

3つ目の「参考情報」では、AIがタスクを遂行するために必要な情報を提供します。プレスリリースに含めるべき情報やイシュー、分析するのに必要な情報など、タスクに関連する情報を具体的に共有しましょう。

最後は「ルール」です。守るべき制約事項や希望する形式などを伝えることで、AIの出力をコントロールすることができます。「批評は避けること」「箇条書きで複数出力」「迅速に実現できるものにして下さい」など、明確なルールを設定するのがポイントです。
AIの出力結果で思うような結果が出ないときは、ルールを細かく伝えてみてください。

以上の4つの要素からなるプロンプトの型を使うことでAIのアウトプット力強化につながると当社では考えています。
一般的には、役割を与える箇条書きで示す、などがプロンプトの実践術として知られていますが、ゴールが多岐にわたる広報業務の使うプロンプトには、目的を教えることと、学習させるということが重要だとわかってきました。もしこれまで上手くいかないなと思った方はぜひこの部分を試行錯誤してみてください。タスクに応じて柔軟にアレンジしながら活用していくのがおすすめです。

基本的に、一度の出力で100点の結果は出ないものです。依頼背景を詳細に記載する、ルールをさらに設ける、情報をさらに出してみるなど、何度か再生成を試みると「おっ、これは使えるな」というアイデアが出てきたりします。AIとの対話を通じて、広報パーソンのアイデア力も鍛えられるかもしれません。

広報業務の生成AI活用でお悩みならご相談ください

広報業務への生成AI活用はまだ始まったばかり。AI自体、急速な発展を見せているので、今回この記事でお伝えした情報もブラッシュアップしていく必要があるでしょう。当社では今後も広報担当者にとって役立つ情報をご紹介していく予定です。生成AI活用にあたって、セキュリティ懸念がある方には、情報漏洩リスクのないサービスもあります。

広報業務における生成AI活用で興味・ご質問がある方はぜひお気軽にご相談ください。

お知らせ一覧へ戻る

CONTACT

資料請求・お問い合わせ