2023.11.30

広報コラム

広報・PR業務に生成AIやChatGPTを活かすには?活用シーンやプロンプト、注意点を解説

2022年11月のChatGPTローンチを皮切りに、文章や画像などを自動生成できる「生成AI」が注目を集めています。知名度の高いChatGPTの他にも、Bing AIやBard、Claudeなどさまざまなサービスが台頭しています。

生成AIの影響はビジネスの世界にも広がっています。当社では「広報×AI」をテーマに、2023年4月から毎月セミナーを開催し、多数の好評をいただいてきました。この記事ではセミナーでご紹介した情報も交えつつ、広報業務に役立つ生成AIについて幅広く解説します。※2023年11月時点での情報になります

この記事でわかること
・広報業務に活用できる生成AI
・具体的な活用のシーン
・今日から使えるプロンプトの書き方

生成AIの得意・不得意

一見万能に思える生成AIですが、不得意分野もあります。ここでは広報業務を例に生成AIの向き・不向きを解説します。

生成AIが得意なこと

  • リリースの草案作成
  • データの分析
  • 広報レポートの下地作り
  • 日常業務の補佐

生成AIが不得意なこと、できないこと

  • 企画の構想や準備
  • リリース配信作業
  • メールによるメディアアプローチ
  • 取得したメディアや記者情報の集約
  • 配信後の記者のアクション把握
  • 分析結果の共有

当社でいろいろな検証を重ねた結果、リリースやレポートの草案作りや分析の領域で大きな力を発揮することがわかりました。

一方「プレスリリースの構想」や「配信作業」などの前準備・実行のフェーズは生成AIのアウトプットではまだ不十分で、人間の手が必要です。

生成AIの向き・不向き

これらの「できること」「できないこと」は必ずしも絶対ではなく、今後サービスの増加や発展に伴って、できることが増えていく可能性も大いにあります。また現状も、特定のサービスや有料版でのみ可能な機能も多いのが現状です。

広報・PR活動における生成AIの主な活用法

生成AIの適正を考慮した上で、現実的に広報活動で活用できそうな生成AIの使い方をご紹介します。ここでご紹介する機能は、サービスの有料機能を使ったものもあります。生成AI機能は日進月歩で進化しているため、実際に活用される際は公式ホームページなどから最新の情報を収集するようにしてください。

1.企画のネタ出し

PRイベントやプレスリリースのネタ出しなど、アイデアを膨らませたいときに生成AIは役に立ちます。過去のイベントやリリース内容を学習させることによって自社にフィットした企画を出すようチューニングすることができます。
ただし、生成AIが出した答えをそのまま企画に使うのはまだ難しい印象です。そこは人間の頭を使って肉付けしていく必要があります。それでも「思いつきもしなかった!」という視点を与えてくれるのは生成AIの美点と言えるでしょう。
★詳しく解説している記事はこちら

2.さまざまな文章(原稿)のたたき台作成

生成AIのライティング力の高さはご存じの方も多いはずです。リリースやSNS投稿の原稿を瞬時に作成することが可能な生成AIは「文章のたたき」を作るのにうってつけです。そのまま使用するには日本語として不自然なところや事実情報の誤りが多いので、構成や要素を参考にしつつ、補佐的役割として使うのがおすすめです。

3.新企画のイメージ画像作成

画像生成AIも業務に使えます。

画像生成AIの結果を比較

たとえば、社内向けや記者向けの企画書に添付する画像を生成AIに一任することも可能。サービスによっては正確性や権利関係で社外に出せない画像がアウトプットされる可能性もあるので、プレスリリースへ展開するのは現状では難しいというのが当社の見解です。

4.日常業務の補佐

日常業務の補佐にも生成AIの活用シーンは数多くあります。たとえば以下のようなものです。

①検索ワードのボリューム調査
例)自社ブランドは他社と比べてどれくらい検索されているか調べる
②X(旧Twitter)投稿の整理
例)関連分野の投稿をスプレッドシートにまとめる
③競合企業ニュース調査
例)競合他社のニュースを一覧でざっくり把握する
④クリッピング記事分析
例)メディアごとの記事数や、日別の推移を可視化する

5.自社記事の分析

分析の領域は生成AIの本領が発揮されるところです。たとえば、生成AIに自社記事の一覧を学習させ、それぞれSNSでなぜバズったのか/バズらなかったのか評価させることもできます。広報活動とSNSは相性がいいところなのでぜひ活用したい使い方です。ほかにも、海外メディアの記事を集めて翻訳&要約させて一覧化したり、ネガポジ分析など定性的指標における記事の質を判断するといった使い方も可能。自社が所有するデータやセキュリティに左右されますが、工夫次第でさまざまな活用の可能性があります。

6.競合他社の記事分析

競合他社の記事データをお持ちなら、比較分析を行うこともできます。自社の記事データと競合の記事データを読み込ませ、比較を行います。競合の優れている点を抽出して今後のPR戦略のヒントにしたり、逆に反面教師として参考にすることもできるでしょう。

7.メディアの傾向分析

メディアの影響力と記事傾向を生成AIに分析させ、メディアの特性から自社が狙うべき重要媒体やトレンドのメディアを可視化することもできます。また、分析の結果からメディアアプローチの示唆を得られることも。分析の結果を深堀りするのは人の洞察が必要不可欠ですが、アウトプットのベースとして十分に役立ちます。

8.簡易レポート作成

提出用のレポートや月ごとの複雑なデータを処理したレポートの作成はAIには難しいですが、たたき台としての簡易レポートならアウトプット可能です。広報チームの成功の判断基準や過去のレポート、活動内容を読み込ませることで作成します。作業時間の短縮になるでしょう。

広報業務で使えるプロンプト

生成AIの活用シーンをご紹介してきましたが「実際どのように扱えばいいのか?」とお困りの方もいるかと思います。当社のセミナーでは広報業務で実際に使えるプロンプトを多数紹介していますのでチェックしてみてください。

▶人気セミナー一覧を見てみる◀

また、現在こちらでAIセミナーのアーカイブを一部無料公開しています。プロンプトもご紹介しているので、自社の広報活動にご活用ください。

生成AI活用によるリスクと対策

大幅な業務効率化が叶う生成AIですが、利用には注意が必要な点もあります。

機密情報が学習されてしまうリスク

最も大きなリスクとしてあげられるのが個人情報や機密事項の漏洩です。生成AIに指示した内容(プロンプト)や会話履歴がopenAIの学習データとして活用される可能性がある限り、機密情報をプロンプトに含めるのは控えるべきでしょう。

■機械学習の対策

ChatGPTに関しては、オプトアウト用の Webフォームから申請すれば、対話内容を学習データとして利用しないよう設定することが可能です。また、Chatの履歴をオフに設定することで30日後に削除されるようにすることもできます。(参照:東京大学 吉田塁研究室

著作権侵害に関するリスク

生成AIによる学習は著作権法によって原則認められています。しかし、既存の著作物との類似性が認められ、著作権法が定める利用行為(複製・翻案等)に該当すれば、著作権侵害が成立するとされています。(2023年11月現在)
生成AIを業務する際は、それが公に発表していいものかしっかり確認を行う必要があります。

生成AIを使いこなし、広報・PRの業務改善に役立てよう

生成AIは文章や画像の作成だけでなく、データ分析力も兼ね備えています。手作業では困難だった分析を生成AIに任せることで、広報戦略に活用し、業務効率化に役立てることができます。ここで紹介したほかにも、実際に利用することで新たな活用方法も見えてくるはずです。AIリテラシーを向上させ、今後のAI動向に引き続き注目しましょう。

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