
官公庁・自治体
11名~100名
プロジェクト管理の効率化

官公庁・自治体
11名~100名
プロジェクト管理の効率化
京都市における芸術文化の発展に寄与する活動を行う、京都市芸術文化協会。芸術活動の支援の拠点となる「京都芸術センター」では、より多くの人にその存在意義や芸術の価値を届けるため、『PRオートメーション』を導入しました。協会初の広報専任職員に着任した福島さんに、アート×広報の挑戦を伺いました。
Q.広報強化の背景と目的を教えてください。
福島さん:
公益財団法人京都市芸術文化協会が指定管理者として管理運営する「京都芸術センター」は、昨年開設25周年を迎えました。ここは美術館や劇場のように展示や公演を行うだけでなく、「ジャンルを問わず若手を中心としたアーティストが制作活動を行う場」であるのが最大の特徴です。
さまざまなアーティストを育成・輩出してきた実績がある一方で、その事実が知られているのはアート関係者中心で、市民の方々には十分に伝わっていない部分があるという課題がありました。今後より多くの方々に、施設の存在意義をお伝えし、足を運んでいただくために、広報体制を立ち上げていくというミッションのもと着任しました。

Q.それまではどのような体制で広報活動をされていたのでしょうか?
福島さん:
リリース配信は事業の実施業務を担う「アートコーディネーター」と呼ばれる職員が担当したり、施設への取材依頼はベテラン職員が対応されてきたようですが、協会自体が少人数で運営されているため事業運営が忙しく、なかなか体制の整備にまで手が回らない状況だったようです。
Q.広報体制の立ち上げに、『PRオートメーション』を選んだのはなぜでしょうか?
福島さん:
配信機能だけであれば他社のツールという選択肢もありましたが、限られた予算のなかでPRオートメーションを選んだ一番の理由は「データが取れること」でした。
アートの世界では、作品をどう受け取るかを鑑賞者に委ねることを大切にします。「説明するのではなく、感じてもらいたい」「何を感じるかは鑑賞者次第だ」というように。より広く、誰に対しても誤解なく情報を届けるために説明するという、一般的な広報活動とはある意味真逆の考え方です。
今回の広報強化では、アート関係者に限らず、この京都芸術センターを知らない方にも、その活動に出会っていただくことを目指しています。どんな言葉なら関心をもってもらえるのか。どんな反応が返ってくるのか。これまで感覚的に捉えていた部分も、データを通して検証しながら、より多くの人に情報を知っていただける仕組みを模索したいと思っています。

Q.従来の価値観も尊重しながら、社会とのコミュニケーションを積み重ねていくために、データの力が重要だったんですね。今はどんなことから着手されているのでしょうか?
福島さん:
導入、使用開始からまだ3ヶ月ほどですが、今は「事業を世の中にきちんと出していくこと」をまず最初のミッションにしています。どんな媒体や記者が見ているのか、既読率はどうかといった反応を確認している段階ですね。
Q.メディアリストの整備・拡充がしやすい点も魅力だったと伺っています。
福島さん:
そうですね。これまでの配信先の多くは、全国の文化施設やアカデミックな組織や専門家がほとんどで、メディアのリストは100件弱しかありませんでした。いまはツールを活用してメディアリストを整備しながら、広報という文化を組織に浸透させている段階です。
Q.他の職員の方々の反応はいかがですか?
福島さん:
質というよりもあくまで量の話にはなりますが、やはりイベントの来場者が増えると、社会の反響をリアルで感じてもらいやすいですね。毎年開催していたイベントの案内を配信したところ、NHKで取り上げてもらうことができ、昨年の2倍近い集客につながりました。「やっぱりテレビってすごいんですね」と驚いてもらい、少しずつ理解が深まっていくといいなと思っています。
Q.今後はKPIのような数値目標も設定されていくのでしょうか?
福島さん:
ビジネスの世界と違い、芸術を扱う広報としてはメディア掲載数や集客数を追いかけることが正解ではないと考えています。例えば知名度の高いアーティストや有名なアニメやキャラクターを扱う企画は、集客という面では大きな効果があります。ただ、京都芸術センターには、まだ広く知られていないアーティストの創作を支え、新しい表現が生まれる環境をつくるという役割があります。集客数だけでは測れない、そうした活動の価値を伝えていきたいと考えています。

Q.今後、どのようなことにチャレンジされるのでしょうか?
福島さん:
まずは、再現性のある体制作りです。今年1年間は自ら手を動かしてデータを蓄積し、来年以降は作成した「型」をもとに、事業担当者自身が高品質な発信を行えるような効率的な体制を目指しています。
また、東京や大阪のような首都圏と異なり、京都はマスメディアがそもそも少ないため、メディアアプローチだけではない手法も考えていかなくてはいけません。
たとえば少人数規模のイベントを複数回開催して、京都芸術センターの活動を伝え、継続的に関わってくださる人を増やしていくことや、あえてアートセンターを飛び出し、人が集まりやすい場所でコラボレーションイベントを開催するなど、地域との接点を増やす活動にも取り組んでみたいです。
■建物外観・内観のご紹介
明治2年開校&昭和6年改築の小学校を再活用し、当時の面影を残した歴史ある施設でした




素敵なお話をありがとうございました!