クロスプラス株式会社

売上直結を目指す「経営に資する広報」実践の秘訣とは

業種

卸売・小売

従業員数

101名~1,000名

目的・効果

売上アップ

創業71年の歴史を持つ“老舗”アパレル会社のクロスプラス株式会社。近年では従来得意としてきた女性向け衣料品の領域だけでなく、非アパレル領域の事業も拡大しています。大ヒットを記録した「パステルマスク」や、“推し活”のためのアイテムなど、ユニークな商品開発が注目を集めるなか、新商品ごとの新たなメディア開拓に奔走しているのが、広報の松永さんです。商品ごとに重要媒体が変わる難しさを、「PRオートメーション」を使ってどのように解決しているのか。その活用法を伺いました。

BtoC事業の強化が広報活動の転機に

Q.広報活動ではどのようなことを重視されていますか?
松永さん:
経営層からは、ECや新規事業であるライフスタイルカテゴリの商品の売上につながるような露出を期待してもらっていますので、事業貢献については強く重視していますね。

Q.売上につなげるための工夫は何かありますか?
松永さん:
せっかくメディアに取り上げていただいても、在庫が少ないときにお問い合わせが急増すると結果的に機会損失になってしまいますので、「重要メディアの露出を、適切なタイミングで獲得する」ということを意識しています。

Q.広告ではないので、タイミングを計る難しさもありそうですね。
松永さん:
実際、視聴率の高い情報番組で温活商品を取り上げていただいたのですが、在庫が少なかったのでその日のうちにECでは売り切れてしまいました。テレビの力を実感するとともに、「ただ出ればいいわけではない」という難しさも痛感しました。

Q.元々はレディースアパレルの卸事業がメインだったこともあり、BtoCの広報を始めたのは最近ともお聞きしました。
松永さん:
はい、創業71年の歴史と、業界4位の売上規模もあり、今まで社名やブランドを積極的にPRすることはほとんどなかったんです。2019年のマスク不足をきっかけに、なにか技術を生かして皆さんのお役に立てないかとマスクを販売することが決まり、BtoCの広報が始まりました。

推し活用のうちわが入るトートバッグやアクスタが収納できるスマホケースは「推部屋plus」の人気商品

新たなメディア開拓の緒を掴む活用法

Q.新しい領域への広報活動において、PRオートメーションにどのようなことを期待していましたか?
松永さん:
「温活本舗」や、推し活グッズの「推部屋plus」男性向けの尿もれ対策商品「キープガード」など、さまざまな商品が出るなか、婦人服のネタを中心に配信してきた既存のメディアリストだけでは対応ができなくなりました。メディアリストの拡大と、積極的なメディア露出を進めていくために、「PRオートメーション」の導入を決めました。

Q.期待していた活用はできていますか?
松永さん:
各商品のカテゴリごとに、どのようなメディアがどんな記事を書いているのかといったリサーチができる「企画」機能はよく使っています。新しい記者さんとのつながりも「メディアリスト」にどんどん追加していけるので、更新もしやすいですね。実際、リリース配信後も、単なる転載記事だけでなく、記者からの問い合わせが増えたと感じています。

広報活動の社内認知を高めたい

Q.リリース配信後は、どのような指標を確認していますか?
松永さん:
リリースの開封率はよくチェックしています。取材問い合わせがあった記者さんに「どこで知っていただいたんですか?」とお聞きしても、覚えてないケースも多いんですよね。問い合わせ媒体を辿ると、いつ、どのリリースを見てくれたのかがすぐにわかるので、社内へのリリース成果の報告にも使えますし、次の企画内容や時期を考えるうえでも参考にしています。

Q.広報は成果指標の設定が難しいため、具体的なリリースの効果を示せるのは嬉しいですね。
松永さん:
他にもSNSでの反応を測る「バズ数(※)」も、よく社内報告に入れていますね。社内的にも新しい指標ですが、どれくらいの数が効果的と言えるのか、という評価の仕方も「PRオートメーション」のカスタマーサクセスの方に教えていただいたので、自信を持って報告ができます。
※ニュース記事のいいねやシェア、リツイートの総数

Q.ホームページへの流入データも見ていると聞きました。
松永さん:
EC事業があるので、広報活動とセッション数の関係を気にするようにしています。例えば重要メディアに掲載された際に、セッション数が向上したかどうかなどですね。自分たちで配信して獲得した取材や記事が、売上に繋がるかどうかが可視化されるので、チェックするようにしています。

オフィスにはショールームを併設

Q.PRオートメーション導入によって、一番大きく変わったのはどのような点ですか?
松永さん:
リリース配信までの業務が効率化されたことはもちろんですが、そのぶん配信後にメディアに向けて一歩進んだアプローチができたり、成果を数字で振り返ったりできるようになったことですね。リリースは配信してからがスタートだということを、強く実感するようになりました。 また、毎月開催されている広報セミナーも役に立っています。ひとり広報なので、悩みや課題を言語化できずにもやもやすることがあるのですが、言葉やスライドで解決法と一緒にまとめてくれるのはとてもありがたいです。


Q.広報活動の社内認知や、評価は多くの方の悩みでもあると思いますが、松永さんが次に取り組もうとされていることはなんですか?
松永さん:
今は「PRオートメーション」を使っているのは私だけですので、上司や部署のメンバーにも使ってもらいたいですね。特に「取材カード」は、メディア対応の進捗が一目で把握できるので、まだ露出に至っていない活動の数や内容も知ってもらうことで、広報の業務理解につながるのではないかと思っています。

Q.ありがとうございます。最後に松永さんがリリース配信に込める思いを教えてください。
松永さん:
弊社ではおよそ200名ほどのメンバーが商品開発に携わっています。デザイナーやMD(マーチャンダイザー)など、商品改発の裏側にいるメンバーの熱量を届けられるようなリリースを届けたいと考えています。具体的にはリリース内に開発ストーリーを盛り込むような工夫を取り入れています。よりその商品を「ほしい」と感じるお客様に届くよう、配信先や内容の精度を高めていきたいです。

素敵なお話をありがとうございました!

完売した「温活本舗」のミノムシクッション(2023年10月に再販予定)
  

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