霧島酒造株式会社

宮崎から魅力を発信。老舗企業がさらなるブランド認知を目指しDX強化へ

業種

製造業

従業員数

101名~1,000名

目的・効果

記者連携

宮崎県都城市に本社と工場を構える霧島酒造株式会社は、大正5年から続く九州の老舗企業として、芋焼酎の「霧島」ブランドを確立。近年は若年層の嗜好に合わせた商品開発にも注力し、新たな消費者層を獲得するための情報発信に取り組んでいます。リリース配信の効率化と記者ネットワークの拡充を目指し、『PR オートメーション』を導入したという同社。広報を担当する企画室PR課の山﨑さんと德永さんに、活用の成果を伺いました。

メディアリストの拡充で焼酎の新顧客層獲得に期待

Q.「芋焼酎といえば黒霧島」と思い浮かぶように、非常にブランド力が強い印象があります。なぜ今、広報活動の強化が必要だったのでしょうか。
山﨑さん:
時代の変化に合わせてお酒の飲み方にも多様性が生まれていく中で、2020年頃から現代のライフスタイルに合わせた新商品の開発に力を入れてきました。今まで焼酎に馴染みがなかった方々に認知を広げていくためにも、メディアを通した情報発信の重要性を再認識しています。

德永さん:
テレビCMなどの広告だけでは伝えきれない商品の特長や開発背景を、メディアという第三者の目を通して消費者に向けて発信していくことが広報の強みだと思っています。「商品を知る」だけでなく、「霧島酒造を好きになってもらう」ストーリーをたくさんのメディアに伝えていくことが重要だと思っています。


Q.地元の宮崎県では知名度の高い霧島酒造さんですが、情報発信を強化する上での課題はどこにありましたか?
德永さん:
一つ目は、地元メディア以外の記者さんとの繋がりが希薄だったことです。地元記者の方々とは積極的にコミュニケーションがとれているのですが、全国区への情報発信は弱く、どのように記者ネットワークを拡充していくかが課題でした。

山﨑さん:
時折、取材やイベントにお越しいただいても名刺交換したきりになってしまうことが多く、継続的な関係構築ができていなかったんです。

Q.『PRオートメーション』の導入時にも、メディアリストの機能にご期待いただいていました。
德永さん:
『PRオートメーション』が保有するメディアリストには、Web媒体や全国区の媒体が配信先としてすでに登録されていることもあり、配信先の拡大に繋げられるイメージがありました。

山﨑さん:
新しく接点ができた記者情報の追加も簡単ですし、弊社の既存のメディアリストとの融合も一気に進みました。

Q.『PRオートメーション』導入以前は、配信先はどのように管理されていたのですか?
山﨑さん:

まずリストはExcel管理でした。配信時にはメールやFAXを1通1通作成するというアナログな方法でした。そのため、新しく記者さんとの接点が増えるのは嬉しいのですが、その分配信の手間が増えるのが悩みでもありました。

德永さん:
今では『PRオートメーション』を使って、誤配信の心配なく一斉配信できるため、情報発信にかかる心理的負担も実際の工数もかなり減らすことができています。

Q.実際に成果に繋がっている感覚はありますか?
德永さん:

はい。配信までの工数が減った分、ニュースリリースの内容検討の時間を増やすことができました。また、配信結果を数字で確認できるため担当者のモチベーションアップにも繋がっています。

Q.今後は全国区への発信がさらに強化されていきそうですね。
山﨑さん:

配信リストの管理が容易になったことで、どの情報を県内に、どの情報を全国に、という判断もしやすくなりました。これからはより戦略的なリリース配信を行っていきたいと考えています。

オフィスに並ぶ盾や賞状の数々

ノウハウの共有知化で、広報チームの成長を加速

Q.山﨑さん、德永さんのように、霧島酒造さんのPR課は比較的若い年次の社員の方が多いと伺っています。どのような課題がありますか?
山﨑さん:

PR課は現在10名体制で、毎年新入社員の配属があります。1年目からリリース作成や取材対応の経験を積んでいくのですが、やはり最初は一つ一つの業務に時間がかかったり、判断に迷ったりするケースが多くあります。今後、情報発信を強化していきたい考えの中、少なくとも過去のリリースや取材対応の履歴をすぐに辿れるように情報を一元化することは急務でした。

Q.『PRオートメーション』は業務効率や若手メンバーの育成にどのように貢献できていますか?
德永さん:

メディアリストの管理、リリース作成、配信までが1つのプラットフォームで行えるので、情報を探したり精査したりする手間が格段に減りました。今まではExcelやWordなど、いろんな共有フォルダの中に情報が散らばっていたんですよね。今はもう「これさえあれば大丈夫」というくらいにチームに浸透しています。

山﨑さん:
特に若手社員が悩むのは個別の記者対応なんですが、過去のやりとりの履歴や記者の興味関心のあるテーマなどもすぐにわかるので助けになっています。過去のノウハウが共有知化されることの大切さを実感していますね。

Q.広報のDX化により、さまざまな数値の見える化が可能になりましたが、チームにどのような影響を与えているでしょうか。
山﨑さん:

リリースの掲載状況を誰もがすぐに見える状況になったので、「あれ、掲載された?」っていう確認はほぼなくなりましたね。月1のMTGでも、分析結果のデータを見ながら議論をするようになったので、かなり深い話がしやすくなりました。

德永さん:
コミュニケーションの質が高まりましたよね。今まではリリース結果を振り返るにも、その取材担当者が誰なのか、今どういうステータスなのかを確認するところから会話が始まっていましたし、そもそも結果の確認にも時間がかかっていました。今では「この掲載内容どう思う?」と、すぐ内容の話に入れるので有意義なMTGができています。

データ収集の自動化で、広報の価値を見える化

Q.新しいツール導入後は、チーム内に浸透するまでに大きな壁があるとよく伺いますが、霧島酒造さんの場合はいかがでしたか?
山﨑さん:
カスタマーサクセスの方と定期的にMTGもさせていただいていますし、機能の開発要望も前向きに聞いていただけて助かっています。

德永さん:
操作画面がわかりやすいので、基本的なリリース作成や配信業務はスムーズにできたと思います。普段、企業サイトやSNSの運用も行っていて、デジタルツールに慣れているというのもあるかもしれません。取材状況を共有する「取材カード」は、運用方法を1年ほどかけて試行錯誤した結果、今ではメンバー全員が活用できていますね。

Q.社内へのレポートにも活用いただいていますよね。
德永さん:

はい。掲載状況もすぐ確認でき、その効果計測もさまざまな指標から確認できます。そのおかげで、年次の若い社員であっても成果報告を自信を持って行えるようになったこともすごく価値が大きいと思っています。

山﨑さん:
その点は導入前から期待していたところでした。Excelやグラフを自分たちで作って報告するのは時間もかかりますし、広報経験が浅いとどうまとめるべきかすらも難しい部分があります。『PRオートメーション』はそうしたデータ収集を自動で行ってくれるので、経営層にも今まで伝えきれなかった広報の価値を届けられるようになっています。

Q.今後挑戦したいことを教えてください。
山﨑さん:

やはり県外の記者さんとの関係強化ですね。今まで以上にスピード感が必要になってくると思うので、そうした点でDXの力をフルに活用していけるのではないかと思います。

德永さん:
東京で新商品の体験イベントを開催しましたが、そうしたイベントや新商品がどうしたらより多くのメディアや消費者に刺さるのか、リアルタイムでPDCAを回していくことができています。広報活動のレベルアップのためにも、さらにメディアとの直接のつながりを強化していきたいと思っています。

素敵なお話をありがとうございました!

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