株式会社ロック・フィールド

経験豊富な広報チームが取り組む、メディアリレーションのPDCAサイクル

業種

飲食

従業員数

1,000名以上

目的・効果

PDCAサイクルの確立

サラダを中心としたお惣菜販売で知られる「RF1」や、旬の素材を取り入れたコロッケが人気の「神戸コロッケ」など、全国の百貨店や駅ビルを中心に店舗展開を行う株式会社ロック・フィールド。創業50周年を迎え、ショップブランドの認知拡大だけでなく、企業ブランディングの強化も進めていこうとしています。長年蓄積されてきたメディアネットワークを持つベテラン広報揃いの同社の広報チームが『PRオートメーション』導入でどのように進化したのか?メンバーの天野さん、弓野さん、辻さんにお話を伺いました。

変化する時代への対応

Q.ロック・フィールドの広報グループは、4名のメンバーが神戸本社と東京オフィスに分かれ、リモートコミュニケーションで業務分担をされていると伺っています。みなさんのご経歴やお役回りの違いを教えていただけますか?
弓野さん:
グループ長の天野と私は神戸本社、辻とインナーコミュニケーション担当が東京オフィスに分かれています。私は主にコーポレート関係の情報発信を行なっています。新卒でロック・フィールドに入社をして、店舗経験を経てから15年以上、広報業務に携わっております。マスメディア対応だけでなく、コーポレートサイトの運用管理、社内報など様々な広報業務を担当してきました。
神戸はロック・フィールドの創業地ですので、地域貢献活動の窓口なども本社の広報グループで対応しています。
※社名の由来は創業者の岩田会長を英語読みしたことだそうです。

辻さん:
私が所属する東京オフィスでは、各ブランドの新商品やプロモーションに関する情報発信の割合が多くなっています。首都圏のメディア対応が中心となり、店舗の販促活動に近い役割も期待されています。
元々は人事として、店舗のアルバイトスタッフや、社員向けの教育担当をしておりましたが、7年ほど前に育児休暇を経て復職した際に広報グループへ配属となりました。

Q.広報歴の長いお二人ですが、どのような部分にお悩みがあったのでしょうか。
弓野さん:
ロック・フィールドは昨年創業50周年を迎え、神戸では知名度の高い会社です。創業者である岩田の発信力も高く、積極的にメディアアプローチをしなくても取材をしていただけるという時期もありました。
しかし昨今はWebを中心に新しいメディアも増え、従来のやり方では露出が増えていかないという課題が浮上してきました。そんな状況の中、効果的なメディアリレーションの開拓が進んでいない状況でした。

辻さん:
私も東京の広報グループに配属になってから、それまで弓野が培ってきたメディア人脈を活用できていないという個人的な反省も強く感じていました。記者へのアプローチ状況の可視化もできていない状況でしたね。

Q. メディアリレーションの強化に対し、『PRオートメーション』のどのような機能に期待されていましたか?
天野さん:
今まで使っていたサービスにも大きな不満はなかったのですが、PRオートメーションの「可視化」の機能によってPDCAを綺麗に回していけるイメージができました。PRオートメーションを広報活動のインフラにすることで、情報発信、メディアの反応の可視化、アプローチの記録、次の情報発信へとワンストップで完結する仕組みを作ろうとしています。

弓野さん:
PRオートメーションにはリリース配信後の記者のメール開封率や既読の状況がわかる機能がありますが、これを使うことで親和性の高いメディアリストの更新につなげられるのではないかと感じました。メディアリレーションの質を高めていきたいですね。

辻さん:
取材カードやカレンダーの機能を使えば、神戸と東京でアプローチ状況の共有もしやすいですし、今まで以上に密な連携ができるイメージが沸きましたね。

業務減により、広報のPDCAが回っていく実感

Q.現在導入から2ヶ月ほどですが、使用感はいかがですか?
辻さん:
一つのシステムで広報業務の企画から、取材対応の進捗管理、結果報告までが完結するのが便利ですね。

弓野さん:
今まではメディアリレーションの管理をExcelで行なっていましたが、入力がおざなりになってしまいやすかったんです。今後は問い合わせフォームに届いた内容や、リリース内容とPRオートメーションを連動させることができるので、入力のハードルが下がりそうです。

Q.今後の広報活動にどんな変化が生まれていきそうでしょうか?
天野さん:
今までは振り返りに、私たちの肌感覚や、憶測が働きがちでしたが、より定量的な判断につながりそうな期待を感じています。

弓野さん:
たとえば私たちのリリース以外の活動に、新商品をメディア向けに発表するイベントがあります。PRオートメーションを導入したことで、関連するリリースへの反応がいいメディアに重点的にお声がけをしたり、イベントに関連した露出数を正確に把握し、イベントごとの比較を行うことができるようになります。また、社内報告の内容の質が高まることで「今度広報にこんな企画を相談してみよう」といったコミュニケーションが生まれていく体制を作りたいですね。

Q.社内報告は今までかなりの時間をかけていたと伺いました。
辻さん:
月次の振り返り用の資料作成は私が行なっているのですが、毎月の負担になっていました。PRオートメーションではボタン一つで、パワーポイントの資料が出来上がるので、かなりの労働時間短縮に繋がっていると感じます。

企業ブランディング向上のため、メディアアプローチを見直し

Q.今後の広報活動でトライしてみたいことはありますか?
弓野さん:
商品発表以外にも、企業として「サステナビリティ」の取り組みも発信強化していく予定です。弊社としても新しいテーマの発信になりますので、メディアや記者さんの開拓も行なっていく必要があります。PRオートメーション内蔵のメディアリストを利用して、アプローチ先を広げていきたいと考えています。

Q.店舗や商品の認知だけでなく、企業としての認知を拡大していくのですね。
天野さん:
消費者の皆様の選択に“企業姿勢”や“ブランドイメージ”が今まで以上に影響を与える時代になっていると感じます。ショップブランドの説得性を高めていくためにも、私たちは「こんな会社なんですよ」ということをしっかり伝え、企業としての信頼度を高めていきたいです。

弓野さん:
そうですね。全国的にも広く店舗展開をしている「RF1」や、「神戸コロッケ」というブランド名では知っていただいていますが、それらを運営しているのが「ロック・フィールド」という会社であるという認知にはまだ繋がっていないのが実情です。店舗やブランドと企業価値を結びつけることが目下の課題です。

Q.コーポレートブランディングという大きな課題に取り組んでいくなか、広報活動のDXに取り組む必要性はどこにあると考えられますか?
辻さん:
企業メッセージを丁寧に届けていくために、メディアや記者の方とのコミュニケーションの質を高めるべきという思いは、長年持ち続けてきました。広報活動に対するメディアの反応を正確に把握することで、分析の精度を高め、よりメディアの関心と私たちが届けたいメッセージの共通項を見出すことができると考えています。

弓野さん:
ツールを導入することで、すべてをデータで判断したり、システマチックになるというものではないと思っています。むしろ逆というか、より人間らしい判断や工夫、丁寧なコミュニケーションに使う時間を増やすことができる。そこにDXの価値があると思っています。

ツールやAIなどの情報技術によって、「時短」が叶う部分はどんどん効率化していき、人間性が求められる仕事に私たちのリソースを配分していくような働き方を進めていければ、と思います。

天野さん:
2人が今まで感じてきたメディアリレーションの強化という課題を解決し、広報活動を前進させるためには、業務環境ごと変化させる必要性を強く感じました。部分的な業務の置き換えではなく、広報活動のインフラとしてPRオートメーションを使いこなしていくことで、業務精度と効率を量軸で高めていくことを期待しています。

素敵なお話をありがとうございました!

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