関西ペイント株式会社

2拠点体制のチーム運営を効率化。活動履歴が広報資産の蓄積に。

業種

製造業

従業員数

1,000名以上

目的・効果

情報共有の効率化

日本二大塗料メーカーに位置付けられる関西ペイント株式会社。自動車、建築、工業用など幅広い事業展開を行うなか、昨今ではサステナビリティの取り組みや災害支援の製品への技術応用など、新規事業にも注力しています。同社の広報部は、本社のある大阪と、東京の2拠点に分かれて活動。双方のメディアリレーションの共有が不十分だったという課題から、『PRオートメーション』を導入し、現在は広報活動の一元管理を実現しています。新たなチーム運営について、広報部の3名にお話を伺いました。

BtoB広報として、リリース配信から展示会まで幅広い業務を担当

Q.2拠点体制のチームではどのような役割分担を行っているのでしょうか。
堀口さん:
私と山本を中心とした東京メンバー、また西村などの所属する大阪メンバーに分かれ、複数名でメディア対応を行っています。専門誌などの取材対応は東京が多いのですが、たとえば全国紙は大阪の経済部の記者の方が弊社の担当になりますし、関西の記者クラブへの投げ込みも行っているので、大阪に来ることが多いです。

山本さん:
弊社は決算発表会を本社の大阪で行うのですが、東証プライムに上場しており会見の案内は東京証券取引所の記者向けにもお送りしています。少し複雑ですが、3人で役割分担しながら広報活動を行っています。

Q. リリースだけでなく、広告宣伝もご担当と伺いました。
西村さん:
はい、展示会やWeb広告なども広報部が管轄していますが、BtoBの会社ですので、広告費をかけた宣伝活動はそれほど活発ではないですね。

Q.BtoBの広報としてどのようなメディア露出を目指しているのでしょうか?
堀口さん:
製品や実績を通じて、「関西ペイント」という会社のことをよく知っていただける記事を増やしていきたいと思っています。業績面はもちろん、企業姿勢も伝わることを目指しています。

西村さん:
塗料というと、あまりイメージが沸きにくいかもしれないのですが、実は建物だけでなく身の回りでも使われていることや、ただ色をつけるだけではない新しい技術が詰め込まれたものも多く生まれています。

たとえば、災害時に使われる『抗菌・抗ウイルス段ボール製簡易トイレ』という製品があるのですが、こちらには漆喰塗料が塗られており、付着したウイルスを5分で99.9%以上低減させることができます。BtoBの企業ですので、あまり大々的なマーケティングや宣伝活動は行っていませんが、こうした製品の必要性を自治体や介護施設の方に届けていくことも広報の役割だと考えています。

Q.会社からはどのようなことを期待されていますか?
堀口さん:
広告換算額のような定量的な目標は定めておらず、記事の質を重視しています。たとえば、正しい情報が信頼性の高い媒体に掲載されているかどうか、などです。そのため、毎朝自社記事クリッピングを行い、経営層へのレポーティングを行っています。

広報活動のすべてを資産に。コンサルティングとの併用で誠実なメディア対応を実現

Q.『PRオートメーション』導入以前から、PR代理店の広報支援も活用されているんですよね。
堀口さん:

はい、前職でPR代理店に広報支援をしてもらっており、おもに危機管理広報のサポートに大変安心感がありました。私が関西ペイントに転職した当初は、PR代理店との契約がなかったため、前職でお世話になったPR会社に引き続きお世話になりたいと思い、コンサルティングをお願いしています。

Q.主に危機管理対応のご相談を中心にされているのでしょうか。
堀口さん:

広報には「攻め」と「守り」の考え方がありますが、「攻め」ていくには「守り」もきちんとを固めていかなければならないと考えています。弊社の社風や企業姿勢をご理解いただいたうえで、メディア露出の仕方の相談をしておりますし、何かあった際の対応にも安心を感じています。

Q.コンサルティングだけではなく、管理ツールとして『PRオートメーション』も導入されたのはなぜでしょうか?
堀口さん:
複数名で2拠点体制を取るなかで、記者ネットワークや取材の進捗状況を一元管理できるのが大きな魅力でした。以前はメンバー間で記者情報を共有できておらず、それを課題だと感じていました。名刺交換をしても、個人ごとの繋がりに限定されてしまい、資産として活用できない状況だったんです。

Q.記者情報の管理においては、「記者カード」という機能をよく使っていただいています。こちらは導入後すぐに活用を進められましたか?
山本さん:
1年目は操作に不慣れで時間がかかることもありましたが、今では問題なく使うことができており、取材進捗とも紐づけて管理できるところが大変使いやすいです。

Q.それまではどのように取材対応を管理されていたのでしょうか?
西村さん:
Excelを使っていましたが、入力漏れもありました。現在は『PRオートメーション』の利用で記入事項の標準化が進みましたし、一覧の確認もしやすくなったと感じます。

Q.導入から約1年となりますが、みなさんの広報活動にはどのような変化が生まれていますか?
堀口さん:
広報活動の一件一件が、資産として積み重なっている実感があります。今までは、リリース配信と記事がそれぞれバラバラに管理されている状態でした。Excelではリリーススケジュールと、取材があったかという記録のみ。クリッピングでは、リリースや記者会見ごとのフォルダに記事を格納していたのですが、それらの情報がつながっていませんでした。
今では全てツール内で一元管理されているので、記事化したものから取材履歴を辿ることもできますし、リリースから記事をすぐに確認することもでき、大変便利です。

山本さん:
私は広報歴が浅く、『PRオートメーション』が一番初めに使ったツールなんですが、リリース作成から配信までを直感的な操作で進められるのでとても助かっています。

また、メディアとのネットワークも多くはないので、記者個人ごとの関心領域や専門分野が把握しにくいのですが、そうした情報もすぐに確認できます。記者が書いた記事の確認はもちろん、どの記者が弊社からのどのリリースをよく読んでくれているのかもわかるので、直接お会いしていなくても、その方の特徴を掴みやすいです。

また、先日使ったばかりの機能ですが、記者説明会などのイベントの出欠管理ができる機能も便利で驚きました!直接イベントにお越しいただいた記者の方と、今後リレーションをどのように構築していくか、考えていきたいですね。

社内外への企業価値の発信をより積極的に

Q.広報活動の全てがすぐに見れる、辿れるようになったことで、今後はどのような変化を期待していますか?
西村さん:
今後より活用していきたいのは、カレンダー機能ですね。年間のスケジュールを入力・確認していくことで、情報発信のリズムをつくっていきたいです。

堀口さん:
記者の方からの問い合わせを待つだけでなく、こちらからのアプローチにもつなげていきたいですね。たとえば今まであまり繋がりのなかった、サステナビリティ系のテーマを取り扱う媒体や記者の開拓には、リリースの既読状況を参考にして確度の高いアプローチを行えるのではないかと思います。

Q.関西ペイントさんが大事にされている、記事の質もより高まっていきそうですね。
山本さん:

今まではリリースの配信先も毎回決まったところに同じように送信していたのですが、記者との過去のリレーションが全て可視化できるようになったことで、配信リストの作成方法にも工夫が生まれていきそうです。

西村さん:
より企業価値を高められる露出を増やしていきたいですし、その結果をしっかり社内にも報告していきたいですね。『PRオートメーション』ではリリース後のレポート機能も充実しているので、そうした情報を社員のみなさんにもタイムリーに発信していこうと考えています。

素敵なお話をありがとうございました!

受付にはこれまで手がけた塗装の実績が

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