京浜急行電鉄株式会社

年間約180件のリリース報告を省力化し、Web媒体開拓を推進。

業種

運輸・郵便

従業員数

1,000名以上

目的・効果

各WEB掲載の効率化

京急電鉄に代表される交通事業をはじめ、不動産、レジャー、流通など約45社ものグループ事業の情報発信を担う、京浜急行電鉄株式会社の広報担当。従来、記者クラブを通じたテレビ、新聞媒体への広報活動が中心でしたが、昨年からWeb媒体も注力し始めたことをきっかけに『PRオートメーション』を導入しました。新しいメディアリレーションの構築と、レポーティングの省力化に成果を感じていると話す、広報担当の渡辺さんと正岡さんにお話を伺いました。

膨大な数のプレスリリースを効率的に管理

Q.広報担当の役割を教えてください。
渡辺さん:
グループ約45社の情報を集約・発信しています。危機管理などの対応もありますが、基本的にはリリースからのメディア露出拡大を目指す活動を主に行っています。

Q.年間約180本ものリリース発信を行っているとか。グループ社数も多く、相当な情報量を扱っていますね。
渡辺さん:
急にリリース依頼が来ることも多いので、こちらから先回りして情報収集するようにしています。特に季節ものの話題は早めにキャッチして、ブラッシュアップしたリリースを準備できるように心がけています。

業界柄、記者クラブを中心とした情報発信というのも特徴的です。
渡辺さん:
国土交通省や横浜商工会議所の記者クラブを通じ、全リリースのうちおよそ8割は記者の方々に直接説明をしています。線路の区間に合わせてエリアを区切り、それぞれの広報担当が記者とのリレーションを構築しています。

ポジティブな内容の記事化はもちろんですが、危機対応の際にもしっかりとした情報共有ができるよう、深い関係構築を目指しています。

手前に映るのはマスコットキャラクターの「けいきゅん」

Q.なぜPRオートメーションの導入を進めたのでしょうか?
渡辺さん:
広報業務の省力化を考えていたのが大きな要因です。特にリリース配信後の、成果報告書の作成にはかなり時間がかかっていました。

いままでは、掲載媒体の広告換算額をエクセルに入れてアナログに計算していたのですが、『PRオートメーション』では露出結果と広告換算額が自動で計算され、いつでもだれでも確認ができるということで、導入を決めました。

月にかなりの本数のメディア対応を行っているので、その管理にかかる工数も膨大ですよね。
渡辺さん:
はい、全ての問い合わせ対応の進捗が1画面で管理できるようになったことも、時短につながっています。今までは1件1件案件ごとのフォルダを開いて確認しにいくという作業を行っていましたが、これがかなり無駄な工数になっていましたね。

今は「取材管理カード」を活用することで、進行中のものを全て一覧で確認でき、その優先順位も一目瞭然なので、生産性向上に繋がっています。

新たな広報戦略「Web媒体の開拓」の成果

Q.注力している媒体はありますか?
正岡さん:
従来はテレビ露出や新聞への掲載を目的としていましたが、近年Yahoo!ニュースなどWeb媒体の影響力、拡散力を広報に生かす必要性を感じていました。

ただこれまでWeb媒体とのリレーションは少なかったので、配信先の開拓が課題でした。

Q.PRオートメーションでは配信先の新規開拓もサポートしていますが、期待していた効果は感じられていますか?
正岡さん:
今まで接点がなかった芸能や文化系、エンタメ系などのジャンルのWeb媒体や、専属のメディアを持たないフリーのライターさんにも情報を届けられるようになりました。

効果測定については、PRオートメーションの「バズ数(※)」という指標で掲載の成果を測っています。
※ニュース記事のいいねやシェア、リツイートの総数

Q.「バズ数」は従来の広告換算額とは異なる概念ですが、社内の理解を得るには時間がかかったのではないですか?
正岡さん:
まずは、バズ数とはなんぞやという説明を報告書に入れました(笑)。ある意味新しい広報価値観ですが、その数値や価値の考え方もカスタマーサクセスの方に丁寧に説明してもらったので、私たち自身が納得度を深めることができました。

リリースの既読率を頼りに、記者との関係構築も

Q.リリース配信後に、記者がメールを読んだかどうかを見る、既読機能はどのように活用されていますか?
正岡さん:
リリースごとに、記者がメールを開封してくれたかどうかがわかるので、「この人はこの内容に興味がありそうだな」とあたりをつけて、実際会ったときに関連する話題を投げかけるようにしています。会話も広げやすいですし、今後違うネタを提供しやすい関係性もできます。京急に親しみを感じてもらえたらと。

様々なリリースを配信しているので、事業ごとの興味関心を定量的に測るということもしています。たとえば鉄道関連のニュースに比べ、生活事業関連のリリースはなかなか読まれにくいといったことなどですね。次の配信に向け対策を練りやすいです。

Q.今後はどのような活用に広げていきたいですか?

正岡さん:
たとえば、まだ「京急」の認知が弱い生活事業関連の話題を、交通事業の話題と組み合わせてニュース性を高めるような取り組みをしていけるのではないかと思っています。

他事業横断の広報担当ならではのチャレンジですね。
渡辺さん:
多くの事業との接点を生かし、横串の広報活動を行うことで、“京急”のブランディング、マーケティングにも貢献していきたいです。

素敵なお話をありがとうございました!

  

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