
IT・インターネット
101名~1,000名
記事化アップ
IT・インターネット
101名~1,000名
記事化アップ
電話解析AI「MiiTel Phone」、Web会議解析AI「MiiTel Meetings」、対面会話解析AI「MiiTel RecPod」などの音声解析サービスを展開する株式会社RevCommでは、近年の生成AIのトレンドに対応するサービスをアップデートし続けています。さらなる企業ブランディングの強化を図るなか、ユーザー層に影響力を持つ媒体とのメディアリレーションに注力するため、「PRオートメーション」を導入。広報担当の白井さんに活用への期待をお聞きしました。
Q.PRオートメーション導入の背景には、サービスのブランディング強化の方針があると伺いました。
白井さん:
「MiiTel」は、電話やWeb会議、商談などの音声解析が主な機能です。かつては、音声の自動文字起こしができるだけですごいと言われる時代もありましたが、今では文字起こしはできて当たり前。要約や分析、提案などの付加価値が求められるようになっています。技術革新のスピードも格段に上がり、多くの企業が参入する市場となるなか、サービス自体の進化、発信するメッセージの変化が求められています。
Q.広報としてはどのような戦略の変化があったのでしょうか。
白井さん:
サービス面のアップデートに合わせ、本当に届けたいターゲットがいる媒体は何かをより意識するようになりました。プロダクトローンチ当初は電話解析がメインでしたが、現在ではそれに加え、オンライン会議、対面の会話とコミュニケーションが発生するすべての場所における会話を解析し、データ化することができるようになりました。また、機能面においても、コールセンター機能や生成AIを活用した業務効率化機能など、大きなアップデートがあり、ユーザー層も変化しています。そのため、”本当に届けたい層が読んでいる媒体はどこなのか”を考えるようにしています。
Q.今年からマーケティング組織配下になったと伺いましたが、BtoBマーケとしての役割も求められていくのでしょうか?
白井さん:
弊社の場合はあくまで、広報部はメディアリレーションに注力しており、リードジェネレーションはマーケティング部と役割は分かれています。メッセージやターゲット像の共有という点で、マーケティングチームとの連携は大切にしていきたいですね。
Q.「PRオートメーション」を検討・導入された理由はなんでしょうか?
白井さん:
広報指標の転換が大きなきっかけです。今までは記事のリーチ数を重視していたため、クリッピング機能をメインとしたツールを利用していました。ですが今後は親和性が高い媒体への露出を重視していくことから、そんな指標を計測できる「PRオートメーション」を導入しました。
Q.どのような機能に特に期待していますか?
白井さん:
一番は取材カードですね。記者情報も、過去のクリッピング結果も取材カードに集約していくことで、メディアリレーションの管理、更新がしやすくなると感じています。
Q.それまではどのように管理していたのですか?
白井さん:
スプレッドシートに記者リストを作り、そこに会った日付や話した内容を記載するようにしていたり、Notionも活用したりしていましたが、複数のツールを更新するのが大変でした。
Q.「PRオートメーション」ではリリースの開封率など、独自の指標を計測できます。新たに指標として取り入れたいものはありますか?
白井さん:
ちょうど先日オンボーディングが完了したところなので、細かくはこれから固めていきますが、従来のツールで計測していたリーチ数と、「PRオートメーション」でのPV数、SNSでの反応を示すバズ数などを比較検討していくところです。
Q.重点媒体へのアプローチを強化していくとのことですが、手応えはどのように感じていますか?
白井さん:
広報施策として毎年7月に記者発表会を開催したり、2023年からはメディア向けに生成AI勉強会を開催してきました。弊社の取締役が講師となって生成AIの現在地と未来予測を話すものですが、徐々に記者の方から個別に生成AIのトレンドなどについて質問をいただけるようになったり、取材のお問い合わせをいただくことが増えてきました。一回の施策で認知を獲得することは難しいので、継続する重要性を実感しています。
Q.すばらしいですね。生成AI、さらには音声解析の分野は複雑な知識が求められる分野だと思いますが、メッセージを届けるうえでどのようなことを大切にしていますか?
白井さん:
専門的な技術説明はどこまで資料を作り込むべきかや、できるだけ自社の宣伝にならないような見せ方など試行錯誤しています。
また、社会のホットトピックスに絡めることで、身近に感じてもらえることもあるのかなと思っています。たとえば、最近では「カスハラ=カスタマーハラスメント」への対応が、従業員の安全と企業の信頼性を担保するうえで重要になっています。そうした課題に音声解析ができることは何かといった事例をお話しするなど、時流に沿った広報というのも意識していきたいです。
「PRオートメーション」の企画機能では、トレンドから広報ネタを提案してもらえたり、関連記事やリリースを参考にすることができるので、今後の発信のヒントにしていきたいですね。
Q.BtoB企業が、広報を専任で置く価値も感じます。SaaS企業として広報に注力するメリットを教えてください。
白井さん:
企業の信頼性を高めることにつながると実感しています。スタートアップにおいて、継続的にメディア掲載があることや、一定のペースでプレスリリースの配信があることは、事業の持続的な成長を伝えることにもつながると考えています。
お客様にプロダクトを導入いただく際には、取引先としての信頼性が重視されることもありますし、人材採用のシーンでは、応募者の安心感につながると思っています。
Q.ありがとうございます。今後の抱負や届けたいメッセージを教えてください。
白井さん:
「AIによって人の仕事が奪われるのではないか」といったどこかネガティブな話題もありますが、私たちは「コミュニケーションを再発明し、人が人を想う社会を創る。」というミッションを掲げているように、あくまでAIを使うことで時間的余裕を生み出し、人と人との本質的なコミュニケーションを増やすために何ができるかを考えていきたい。そうした未来をどのように実現していくのかを、丁寧に発信していきたいです。
素敵なお話をありがとうございました!