2026.11.4

株式会社はくばく

受け身のひとり広報から、攻めの広報へ。活動の可視化で経営陣の理解を促進

業種

製造業

従業員数

101名~1,000名

目的・効果

記者連携

大麦や雑穀などの穀物製品を製造・販売する株式会社はくばく。同社の広報部では、専任担当者1名とマーケティング兼務2名の計3名体制で、幅広い広報業務に対応しています。

広報活動の属人化といった課題を背景に『PRオートメーション』を導入。現在ではメディアへの提案活動が活発化し、広報活動の可視化によって経営陣からの理解も深まったといいます。導入から約1年が経過したタイミングで、同社広報担当の手塚さんに活用状況を伺いました。

製品開発の経験を活かし、広報部門へ異動。受け身の体制からの脱却

Q. 現在の広報体制や、手塚さんのご経歴についても教えてください。
手塚さん:
現在の広報体制は、私が専任の担当者として1名、さらにマーケティングと兼務しているメンバーが2名おり、計3名で運用しています。社内外広報にとどまらず、CSR活動や、本社のある山梨の地元メディアとの連携、自治体と結んでいる包括協定に基づく取り組み、スポーツチームのスポンサー支援、大学との共同研究の窓口など、多岐にわたる活動を行っています。私自身はもともと、製品開発の担当として入社しました。現在の主力商品である「もち麦」製品の品種改良などに携わった後、部署異動で広報になりました。

Q. 製品開発から広報へ。異動のきっかけは何だったのでしょうか?
手塚さん:
開発メンバーは中身にこだわって製品を作っているのですが、なかなかそれを外に発信する機会がなく、お客様に製品の良さを伝えきれていないという葛藤がありました。ですから、広報担当になったときは、製品の魅力を自分の手で届けられる立場になれたことがうれしかったですね。

広報に着任した当初は、メディアからの問い合わせに対応することが多かったのですが、そこから一歩進んで、自ら発信する機会をどう増やしていくかが最初の課題でした。
また、ひとり広報の時期が長く、記者とのやり取りや取材履歴、リスト情報をすべて自分の頭の中で管理しており、ノウハウが属人化していました。

メディアリスト自体もExcelで管理はしていたものの、更新の手間がかかるため形骸化しており、さらにリストの数が不足しているという課題もありました。

Q. 受け身の体制から、どのように目標(KPI)を設定していったのでしょうか?
手塚さん:
当時はKPIのような明確な指標がほぼなく、日々の対応に追われている状態でした。「自分たちが何のために活動しているのか」が見えづらく、せっかくメディアに露出できても「たまたま運良く声がかかっただけ」と社内で捉えられてしまうもどかしさがありました。

そこで、自分たちから提案する攻めの広報活動への転換を目指し、メディアリストの拡大やアウトバウンドの提案数などをKPIとして設定するよう会社に提案し、それらを『PRオートメーション』で管理する方向にシフトしていきました。会社から「こうしてほしい」と言われたわけではないのですが、そこはウェルカムに受け止めてもらえましたね。

取材カードと既読率分析で、メディアリレーションを効率化

Q. 現在、PRオートメーションをどのように活用されていますか?
手塚さん:
一番活用しているのは「取材カード」機能です。今どんな業務がどの段階で進行しているのかがひと目で分かるようになり、進捗状況の見える化が実現しました。
掲載記事ややり取りの履歴を紐付けて会社の情報資産として蓄積できる点もありがたいですね。

また、現場の進捗管理だけではなく、隔週で行っている広報チームの定例会や、役員会議での報告ツールとしても活用できるデザインなのもありがたいです。
進行中の取材や課題について、口頭だけでなくPRオートメーションの画面を見せながらビジュアルで共有していくことを、チーム内の強みにしていきたいと考えています。

Q. 取材対応中心だった状況から、メディアリストや提案活動に変化はありましたか?
手塚さん:
インバウンドの問い合わせを受けるだけでなく、重要媒体として設定している記者の方々には、自分たちから提案しに行くアウトバウンドのアプローチもできるようになりました。

PRオートメーション内でメールの一気通貫配信ができ、リリースや添付ファイルの「開封率」まで可視化して届いているかを検証できる点も、アプローチの際の温度感の確認に役立っています。実際に掲載に繋がったケースもあり、成果を実感しています。

広報活動の成果を数値で示し、経営陣の理解を獲得

Q. 広報活動の可視化は、社内や経営陣の反応にも影響を与えましたか?
手塚さん:
はい、経営陣の反応も変わってきました。役員会議などで、メディアリストがどれくらい増えたか、Webやテレビ露出の割合がどう変化しているかなどをグラフを見せながら報告しています。「対応しているだけの部署」から、「戦略を立てて提案する部署」へと認識が変わりつつあります。

メディアへの露出も、「偶然出た」のではなく「広報活動の成果として出た」ということを数値でしっかり示せるようになりました。お互いに納得感を持って評価できるようになったことで、経営陣との対話も非常にしやすくなっています。

「文脈」を意識した情報発信と、信頼される広報への道

Q.今後はどのような広報活動を目指していきたいですか?
手塚さん:
たとえば、弊社の主力商品であるもち麦と相性の良い「腸活」などのテーマでどれだけ露出が獲得できたかなど、掲載の文脈を意識した広報活動をしていきたいと思います。
半期で何件取れて、その掲載にどれくらいの反響があったのか、もう少し踏み込んだところを報告指標にしようと考えています。
「腸活」といえば弊社の情報が自然と出てくるように、情報をどんどん世に出していきたいですね。

また個人的には、弊社の情報提供だけでなく、記者の方から「こんな情報ない?」と頼りにされるような、Win-Winの関係を築ける広報担当者を目指していきたいです。
最近では、信頼関係のある記者の方と情報交換をしたり、逆に別の企業を紹介したりするケースも増えてきました。
常にメディアの方々との信頼関係を大切にしながら、より良い広報活動を続けていきたいです。

素敵なお話をありがとうございました!

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